北欧のヴェルサイユ フランスのヴェルサイユ宮殿に匹敵する美しさを持つため、“北欧のヴェルサイユ”と呼ばれるドロットニングホルム宮殿。 宮殿には、バロック建築技術の粋が集められています。 王妃が愛した磁器 18世紀、才色兼備の一人の王妃が登場します。ロビーサ・ウルリカ。 彼女は、世界中の知識を宮殿に集めようと試み、専用の図書館や博物館まで設けます。 王妃が特にこだわったのは、当時のヨーロッパにはない中国の“磁器”でした。 暗殺された演劇王 スウェーデン王家の歴史上、最も国民に人気の高い王、グスタフ3世。 現存する世界最古の宮廷劇場は、グスタフにとって最高の遊び場でした。 “演劇王”とまで呼ばれた彼の人生の最期には、悲劇が待ち受けていました。 御伽噺に出てくるようなクリーム色の美しい宮殿の名は、ドロットニングホルム。 その名前の由来は、“王妃の小島”。歴代の王妃たちによって何度も増改築がなされてきました。ヨーロッパ各地に造られた宮殿は、王侯貴族の繁栄を誇示する場であり、時代の流行を表現する場でした。そんな中、ドロットニングホルム宮殿では、スウェーデン王家ならではのユニークな世界が生み出されていたのです。